Q 9月にシロアリの羽アリを見たのですが
よく、お問い合わせがあります。
夜、室内を飛んでいる、玄関先や窓際にたくさんいた、等々。
皆さんのご心配は、それがシロアリの羽アリではないかということです。
結論から言いますと、それらはシロアリではありません。
近畿地方ではシロアリのうち、ヤマトシロアリは4月上旬から5月にかけて、イエシロアリは6月から7月にかけてしか飛び出しません。
その分布は『近畿地方のシロアリ分布』欄をごらんください。
9月頃に出てくるのは、普通のアリの羽アリです。大半は一過性のものですが、どうしても嫌なら、市販のスプレー剤等で駆除しましょう。 |
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Q シロアリの数ってどのぐらいですか
シロアリの体長は約3〜4mmしかありません。そんな小さな虫が木材を食べてボロボロにしてしまうのは、1つのコロニー(巣)にたくさんの数が生息しているからです。
新しい発表によれば、1つのコロニーあたり、ヤマトシロアリは5万5千頭から46万頭・イエシロアリは1万5千頭から27万頭も生息が確認されました。黒アリ(クロヤマアリ)の働きアリが1万6千頭ぐらいとされております。これと比べると、いかにシロアリの個体数が多いかがわかります。
シロアリを見つけて、市販のスプレーで何匹か駆除したところで被害は止まりません。これ程多くのシロアリが生息しているからです。
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Q シロアリが木材を食べるのはナゼ?
シロアリの主要な食物は木材です。木材の主成分はセルロースという成分で、セルロースを分解し栄養源に変化させるには、セルラーゼという消化酵素が必要です。しかし、
ほとんどの昆虫や動物はこのセルラーゼを体内で分泌することができないため、木材を栄養源にすることができません。
しかし、シロアリは腸に共生している原虫によってセルラーゼを分泌し、木材を栄養源に変えることができます。したがってシロアリは木材を食べることが出来るのです。
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